日本独自の品種を使って岡山を代表する自然派ワインをつくりたい。
- ワイン醸造家大岡 弘武さん
22歳で単身渡仏し、北ローヌ地方でワインづくりに打ち込む。化学農薬や化学肥料を使わない有機農法でブドウを栽培。亜硫酸塩(酸化防止剤)を添加せず、ブドウ本来の力を高めるために凝縮したブドウを収穫し、発酵させる。栓を開けた瞬間に広がる芳醇な香りと雑味のない味わいが、ファンをうならせてきた。
フランスでの日本人ワイナリーのパイオニアは、子どもの教育のために40代半ばで岡山に移住。温暖で雨が少なく水はけが良く、ブドウの収穫時に台風のリスクが低い。まだワイン用ブドウの栽培があまり行われておらず、自分の流儀でワインづくりができる環境も、岡山を選んだ理由だ。米蔵を再利用し、リサイクルのタンクを組み合わせるなど通常の3分の1以下の経費でワイナリーを整備した。
現在、マスカット・オブ・アレキサンドリアを使ったワインづくりのかたわら、在来種の山ブドウ系も栽培。日本の気候風土に適した品種でワインをつくることが、これから進むべき道だと思う。「山梨といえば甲州ワイン。それと同様に岡山の代名詞となる自然派ワインをつくること」が目標だ。2021年、社団法人おかやま葡萄酒園を設立。栽培から収穫、ワイン醸造を会員と一緒に楽しむ活動だ。ワイン愛好家のすそ野を広げ、耕作放棄地の活用や地域の活性化にもつなげたい。
フランスでの日本人ワイナリーのパイオニアは、子どもの教育のために40代半ばで岡山に移住。温暖で雨が少なく水はけが良く、ブドウの収穫時に台風のリスクが低い。まだワイン用ブドウの栽培があまり行われておらず、自分の流儀でワインづくりができる環境も、岡山を選んだ理由だ。米蔵を再利用し、リサイクルのタンクを組み合わせるなど通常の3分の1以下の経費でワイナリーを整備した。
現在、マスカット・オブ・アレキサンドリアを使ったワインづくりのかたわら、在来種の山ブドウ系も栽培。日本の気候風土に適した品種でワインをつくることが、これから進むべき道だと思う。「山梨といえば甲州ワイン。それと同様に岡山の代名詞となる自然派ワインをつくること」が目標だ。2021年、社団法人おかやま葡萄酒園を設立。栽培から収穫、ワイン醸造を会員と一緒に楽しむ活動だ。ワイン愛好家のすそ野を広げ、耕作放棄地の活用や地域の活性化にもつなげたい。
アメリカやヨーロッパでも販売されている
- 移住理由
- 子どもの中・高時代は日本の教育を受けさせたい
- 岡山のここが好き
-
①ワインづくりに適した環境
②気候が温暖
③ブドウ畑に転用しやすい土地が多くある