「やめたら終わり」。
希代のインフルエンサーは努力を極める人。
  • 実業家春木 開さん
1988年、高校教師の父、専業主婦の母の長男として岡山市に生まれる。神戸大学在学中に起業、イベントの企画主催などで頭角を現し、「ポジティブ足りない!」などの流行語を生み出す。Tiktokは1年間でフォロワー50万人、SNS総フォロワー100万人以上のインフルエンサー。美容クリニックの経営、会員数700人超のオンラインサロンの主宰など、多事業を展開する。著書に『職業、春木開』(総合法令出版)。大阪府在住。
 きらびやかな世界で名を上げ、SNSマーケティングで大きな成功を収めた希代のインフルエンサー。その素顔は「努力を極める人」だ。遊びとアルバイトで偏差値32の成績最下位だった高校3年時、人生の一発逆転を狙って偏差値67の大学進学を決意。1年間毎日死ぬほど猛勉強して現役合格を果たす。貧しい家庭に育ち、「周りを見返したい」「成り上がりたい」が原動力だった。「早く稼ぎたい」と在学中に起業。社会に出て失敗や挫折、孤独を何度も味わったが、誰よりも努力し、目の前のことに全力で取り組み、「負けたら終わりなんじゃなく、やめたら終わり」の姿勢を貫いて現在に至る。
 「デートの日。雨が降ったらほとんどの人は、テンション下がるでしょ?でも僕は、彼女と相合い傘ができる!とか、虹が見えるかも!って前向きに変換するんで、テンション高いまま!」と笑う。自分の考え方次第で人生は好転する。そのポジティブ思考が、若い世代をひきつける。フォロワー100万人たるゆえんだ。
 個人の発信力がものをいう時代。SNSがなければ仲間もお金もチャンスも得られなかった。春木開は存在しなかった。「地方ほどSNSの競合優位性は高い。フォロワー10万人の価値が違いますから。岡山に期待すること? もっと春木開を呼んで、活用したらいいのに(笑)」。 多忙な合間を縫って必ず年2回は里帰りをし、大好きな母とばあちゃんに会い、先祖の墓に手を合わせる。
 コロナ禍で閉塞感を抱えるフォロワーのために、毎朝5時に起きてインスタグラムで「ポジティブ」を発信。「ネガティブな思考を変えたり、誰かの背中を押せたりできたらいいな、と思って」。やはり「努力の人」だ。
ケニアの人道支援に参加、
帰国後も自分に何ができるかを考えている
KAI HARUKI
岡山たからもん
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