倉敷市真備町尾崎
スマイリング
笑顔と交流生む、「月イチ」マルシェ
倉敷市真備町有井の地域交流スペース「おひさま広場」で、毎月第2土曜の午前10時から午後2時の間に開かれているイベント「おひさまマルシェ」。地元の野菜や手作りスイーツ、手打ちそばやうどん、韓国キムチ、かき氷など15~20店が並ぶほか、保護犬の譲渡会や、不用品を持参すれば好きなものと交換できる「とっかえっこ」のコーナーもあり、親子連れや高齢者でにぎわっている。
同イベントを中心となって運営しているのは2018年9月に設立された真備町地区のボランティアグループ「スマイリング」の代表・徳田典子さん。徳田さんは西日本豪雨時に被災しながらも、友人とともに被災者への家財の配布活動を半年近く継続。その後も小田川河川敷で熱気球を飛ばして、上空から復興の様子を眺めるイベントや、真備町内で集めたごみとお菓子やおもちゃを交換する「ゴミ拾いサンタプロジェクト」など、多くの被災者を勇気づける活動を行ってきた。町の復興が進むにつれ、「人々が顔を合わせて交流できる場があれば」と、ともに支援に当たる「災害支援団Gorilla」「グリーンコープ」など5団体と20年2月に始めたのが「おひさまマルシェ」だ。
出店者の中には、被災によって店を閉めた飲食店主や支援に携わってきた人の姿も見える。また、毎回「おはよう!」と元気に訪れるお年寄りや、ここで友だちになる子どもたちもいるといい、回を重ねるにつれ交流が生まれているという。徳田さんは、「活動が継続できるのは、仲間がいるから。マルシェに来ることで皆さんが元気になってくれるとうれしい」と話している。
手打ちそばなど多彩な店が並ぶ