備前国一宮である吉備津彦神社は、「真金(※)吹く 吉備の中山 帯にせる 細谷川の音のさやけさ」(※鉄のこと)と古今和歌集にもその名を連ね、山頂に鎮まる龍神社の八大龍王神が守る奥宮磐座を有する御神体山・吉備の中山の東麓に鎮座する古社じゃ。御祭神は、鬼退治で有名な昔話「桃太郎」のモデルになった武勇の誉れ高い大吉備津彦命。古くから吉備の国をお守りになった文武両道の神様として崇敬されとる。桃太郎伝説と神楽・備前刀のふるさとの備前国一宮として広く知られ、夏至の太陽が正面鳥居から昇り、その光が社殿内に差し込むよう建てられたといわれることから、「朝日の宮」とも呼ばれとるんじゃ。
159
刀鬼
刀を手に神楽を舞う鬼。怖い形相だがどこか憎めない雰囲気で人々から慕われている。