備中松山城は、日本の現存１２天守のなかで唯一の山城なんよ。標高４８０ｍを誇る臥牛山の頂上付近に位置する天守は、国の重要文化財に指定されとんよ。登城坂の周囲は、高さ１０ｍ以上の巨大で切り立った岩壁がそびえ、昔日のつわものたちが舌を巻いた“難攻不落の名城”の面影をうかがい知ることができるんで。秋から春のよく晴れた早朝には、天守の周辺に雲海が現れることで有名じゃけん、「天空の山城」の異名を持っとんよ。備中松山城展望台が撮影スポットとして人気があるんよ。備中松山城が築かれた臥牛山には、かつてからニホンザルが生息していて、昭和３０年代にはニホンザルへの餌付けに成功し、自然動物園を開園したんよ（平成３年に閉園）。昭和３１年１２月２８日に、天然記念物臥牛山のサル生息地として、生息地指定を受け、現在に至っとんよ。最近では、本丸や二ノ丸周辺で観光客をお出迎えしている猫「さんじゅーろー」が話題じゃ。名前は備中松山藩出身で新選組に入隊し、七番隊隊長を務めた谷三十郎に由来。ぜひ、備中松山城の猫城主「さんじゅーろー」に会いに来てやってぇ。