日本三大稲荷のひとつ・最上稲荷は神仏習合の形態が許された貴重な霊地でなぁ、岡山県内屈指の参拝スポットなんよ。いっぽう境内には、戦国時代の「備中高松城水攻め」と関わりの深い場所があるんじゃ。天正10年(1582)4月、中国平定のために西進する羽柴秀吉は備中高松城を見下ろす当地に最初に本陣(一の丸)を構え、軍師・黒田官兵衛らと軍議を開いたそうじゃ。ここから備中高松城や水攻めの要所が一望できるんよ。なお、境内からは山道を徒歩で登って約10分じゃ。
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秀吉一の丸
砦に陣取った姿で敵が攻めてこないかを、ドッシリと構えていつも見張っている。