岡山県北を元気においしく

うまいもん商店街 高校生実行委員会

企画も運営もすべて高校生が担う。

 県北の“うまいもん”を応援し、人と地域を元気に! 2019年から始まった年1回のイベント「うまいもん商店街」(主催:岡山県美作県民局・NPO法人みんなの集落研究所)。企画運営を一手に担うのが、地元高校生による実行委員会だ。学校や役所、NPOの大人たちはサポート役。2022年度の実行委員会には、県北にある6つの高校から21人の有志が参加した。

クラファンに初挑戦、目標額を調達。

 7月、お互いに緊張しつつ初顔合わせ。地域や商店街との打ち合わせ、現地視察、出店の交渉、広報物の作成、イベントの企画など、週末や平日の夜に集まって意見を交わすごとに仲良くなり、11月20日の開催日に向けて熱くまとまっていった。  多くの人とかかわることで地元愛が強まり、イベントのコンセプトでもある「結ぶ・繋ぐ」を使命のように感じた。クラウドファンディングに初挑戦し、目標を上回る35万3000円を調達。自分たちの思いが大人に評価されたことが、何よりうれしかった。

若い世代が
県北の魅力を伝える機会。

 11月20日本番。津山市街地の4つの商店街には延べ3000人が来場した。特に好評だったのが飲食コーナー。「たくさんの人に楽しんでもらいたい」とコロナウイルスの感染防止対策に最も手間をかけて臨んだだけに「おいしい」の声と笑顔に報われた。「地元の魅力を僕ら自身が知らない。うまいもん商店街は、若い世代が後の世代のために価値を伝えていく機会」(日下大輝さん、津山東高校2年)「みずから飛び込んでボランティアをしようという人たちが集まって、大きな枠の中でさまざまな経験ができる。自分を成長させられる場」(井口海輝さん、美作高校3年)。高校生の視点で県北の魅力を伝えることの意義。この日集まった実行委員と高校生の当日ボランティア約100人がその価値を共有した。

岡山たからもん
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