キッチンカーで被災地に駆けつけ支援に取り組む原さん

災害NPO旅商人
代表
原 亮章さん(35歳 倉敷市)

「支援の輪、広がる世の中に」

 「旅商人」と称し、倉敷市やさいたま市を拠点にコーヒーと抹茶を提供するキッチンカーで巡りながら、全国の被災地で支援活動に取り組んでいる。
 大学卒業後、ヒッチハイクやスケートボードで日本一周などに挑戦。道中、行く先々の地を身近に感じ、その土地の人に助けられた。受けた恩を被災地支援を通じて返そうと、2015年、茨城県常総市の鬼怒川水害で初めてボランティアに参加した。
 約2カ月滞在し、ボランティアセンター(VC)の運営サポートなどに関わる中、中長期的に現地で活動できる人材が必要とされていることを痛感。自己完結力や環境適応力、時間の融通が利く点など「旅人こそ災害支援に向いている」と感じた。
 以来、東北や九州の被災地へ駆けつけ、旅人仲間と復旧・復興作業をサポート。西日本豪雨では発災直後に現地入りし、倉敷市社協が運営するVCのサテライトを同市真備町地区の下有井公会堂に立ち上げた。原付きバイクのかごにコーヒーを入れ、地区を回りながら住民に振る舞った。嗜好(しこう)品のコーヒーは日常へ踏み出す“ツール”。一杯飲みながら困り事や悩みを聞き、土砂の撤去や災害ごみの搬出、床や壁をはがすなどのボランティアをマッチングした。
 災害のたびに被災地は増える。支援の輪を広げていくことが大切で、「ボランティアはハードルが高いと思われがちだが、支援の形は十人十色。困っている人がいたら助けに行く。そんなことが当たり前の世の中にしたい」。

下有井公会堂に開設したサテライトでボランティアを受け入れ=2018年7月

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