故郷を舞台に撮影した
映画作品で世界へ挑戦。
映画作品で世界へ挑戦。
- 監督、プロデューサー湯浅 典子さん
映画『カオルの葬式』は、「死ぬということ」「大事な人を送るということ」「そこから見える、生きるということ」をテーマにした作品。身近な友人の死から着想を得た。日本・スペイン・シンガポールの合作で制作に臨む。この春に完成を予定していたが、コロナ禍で撮影スケジュールが大幅に遅延、2022年中の完成を目指す。「大変だからこそ成し遂げたい。好んでわざわざいばらの道を行く性分なんで」と笑う。
新卒採用された制作会社の入社式。「ずっとこの会社にいようと思うなよ。一人前になったら独立するもんだ」という社長の言葉が羅針盤になった。「コピー機にもたれかかって十数分仮眠するような超ブラックな現場」は、映像制作への情熱と夢に満ちていた。「企画をつくれる自分」を目標に、むさぼるように学び、経験を積み、36歳で独立を果たした。
安定した国内のドラマ制作という仕事だけではなく、あえて「映画づくりで食べていく道」を模索する。小作品であっても、世界市場が求めれば収益化が可能な時代。現に『カオルの葬式』の企画は国際的なフィルムマーケットで30カ国から関心を持たれた。日本特有のものをどう見せていけるか。好きなことをビジネスに、死ぬまで創り続けていく道筋が見え始めている。
18歳まで住んだ岡山は人間関係が近すぎて苦手だった。「家族」や「親子」を描く本作の舞台となる場所を探したとき、濃密なコミュニティーと日本の原風景が残る「岡山」が最適であることに気づいた。45歳の自分だから見いだせたかけがえのない価値。故郷から世界へ、大いなる挑戦は続く。
新卒採用された制作会社の入社式。「ずっとこの会社にいようと思うなよ。一人前になったら独立するもんだ」という社長の言葉が羅針盤になった。「コピー機にもたれかかって十数分仮眠するような超ブラックな現場」は、映像制作への情熱と夢に満ちていた。「企画をつくれる自分」を目標に、むさぼるように学び、経験を積み、36歳で独立を果たした。
安定した国内のドラマ制作という仕事だけではなく、あえて「映画づくりで食べていく道」を模索する。小作品であっても、世界市場が求めれば収益化が可能な時代。現に『カオルの葬式』の企画は国際的なフィルムマーケットで30カ国から関心を持たれた。日本特有のものをどう見せていけるか。好きなことをビジネスに、死ぬまで創り続けていく道筋が見え始めている。
18歳まで住んだ岡山は人間関係が近すぎて苦手だった。「家族」や「親子」を描く本作の舞台となる場所を探したとき、濃密なコミュニティーと日本の原風景が残る「岡山」が最適であることに気づいた。45歳の自分だから見いだせたかけがえのない価値。故郷から世界へ、大いなる挑戦は続く。
本作は鏡野町、真庭市、津山市で多くを撮影