倉敷市の北東端、岡山市との市境にまたがる王墓山丘陵の北端にある楯築遺跡は、『桃太郎伝説』を生んだ古代吉備の遺産のひとつなんじゃ。墳丘頂部には5個の巨石がストーンサークルみたいに立ってて、墳丘斜面には円礫帯がめぐっとるんよ。岡山大学考古学研究室の発掘調査により、朱の敷き詰められた棺と、それを納めた木製の槨の痕跡、鉄剣と大量のガラス小玉、土製の勾玉などが見つかってな、実は弥生時代から古墳時代にかけての日本を研究する上で重要な遺跡なんよ。
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楯築童子
5つの巨石を盾のように身にまとい、旅人に桃太郎伝説の話を聞かせる。