日本遺産「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま ~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~ 【造山古墳(つくりやまこふん)】 吉備勢力の強大さを伝える巨大前方後円墳。5世紀前半に造営され、規模は全長約350mと全国第4位の大きさを誇り、墳丘に立ち入ることのできる古墳としては全国最大規模で、古代吉備に巨大な勢力があったことを伝えとるんじゃ。この造山古墳からは、鏡、砥石、鈴、多量の鉄器などが出土し、一部が宮内庁に所蔵されおるが、本格的な学術調査は行われておらず、内部は未発掘。その多くは謎に包まれたままの古墳じゃ。また、周辺には朝鮮半島と関係の深い遺物が出土した第一古墳(榊山(さかきやま)古墳)や、直弧文(ちょっこもん)と呼ばれる精緻な文様で飾られた石障のある第五古墳(千足(せんぞく)古墳)など、6つの陪塚があるんじゃ。
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吉備金色丸
大きな前方後円墳にのり巨体を揺らしながら雄叫びをあげる野心家。